一番は価格です。
今でこそ日本は円安モードで、輸出がやりやすい状況ですが、
1990~2000年代は、今より2倍近い円高で、
日本製のテレビは、海外で非常に高額になってしまいました。
そこで、安価な韓国製家電が、海外で急成長したのです。
日本メーカーは、高品質化でこれに対抗しようと、
シャープの亀山ブランドに代表される液晶技術の向上や、
超薄型大画面テレビといった、高級路線を打ち出しますが、
海外では、これらは全く不評で、日本家電は「ガラパゴス化」している、
と揶揄されてしまいます。
一方で、バブル経済が崩壊し、家電メーカー各社は、
高級化路線の失敗もあって、業績が悪化し、
高給の技術者の大量リストラが行われました。
リストラされた日本人技術者たちは、
力をつけた韓国メーカーや、さらに後発の中国メーカーに、
好条件でスカウトされ、それまでは安いだけが魅力だった韓国家電は、
「安くて高品質」という、往年の日本のキャッチフレーズを、
奪うようにして、世界を席捲していったのです。