通常は熱帯収束帯が7月には北回帰線付近、1月には南回帰線付近に移動することで、低緯度では季節的な降水の変化があります。
一方、南北アメリカ大陸にも、ユーラシア大陸ほどでは無いですが、モンスーンに似たようなものがあります。
そのため、夏は海洋上に高気圧、大陸上に低気圧ができます。
Cの場所には、大西洋に発生する亜熱帯高気圧から吹いてくる南東貿易風が吹き付けますが、この南東貿易風が強いため、熱帯収束帯が夏期(南半球なので1月)でも南下せず、赤道付近にとどまり続けます。
そのため、湿った南東からの貿易風が入ってくるのですが、その風は南米大陸を通過して海に通り抜けてしまうので、そこまで雨が多くありません。
一方、Bの場所は、夏季は陸地が太陽に熱せられることによって空気が軽くなることで上昇気流が発生し、気圧が低くなります。それに熱帯収束帯が重なることで、北東からの湿った風が大量に入り込んできます。一方、南東からの風は内陸なのでそこまで湿っていないのですが、アマゾン盆地南部は北東からの風と南東からの風がぶつかることで上昇気流が発生し、雨量が多くなります。
地図帳(おそらく帝国書院の地図帳を持っていると思いますが)の気候(二)のページの「⑤世界の気圧と風向 1月」を見てください。
熱帯収束帯が南米大陸の内陸では南まで下がっているのに対して、南米大陸の東部では北に上がっているのが分かると思います。
Bの地域では夏期に熱帯収束帯の影響を受けるため多くの雨が降り、Cは夏季に熱帯収束帯の影響を受けないので降水量が少ないです。
>なぜBは内陸であるにも関わらず乾燥していないのですが?
カリブ海方面からの湿った北東貿易風が入ってくるからです。
>そしてなぜ逆に海側であるCがBよりも乾燥しているのですか?
別に乾燥はしていませんよ。
そもそも、「乾燥している=降水量が少ない」、「湿度が高い=降水量が多い」という考え方が間違っています。
湿度が高くても、上昇気流が発生しないと、雲も雨も発生しません。
恐らく、Aはペルーのチクラーヨ付近だと思いますが、見ての通り、非常に湿度が高いですが、雨はほぼ降りません。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A8#%E6%B0%97%E5%80%99
降水量が少ないのは、上空の空気は暖かいのですが、寒流が流れていることで空気が冷やされ、下降気流が生じるため雨が降らないためです。
しかし、暖かい空気が冷やされると湿度が上昇し、霧が非常に発生しやすくなります。
「空気の乾燥」と「降水量」は必ずしも一致しないので、知識をもう一度整理しましょう。
とりあえず、Bの降水量が多いのは、
・大陸の内陸部は夏季は陸地が太陽に熱せられることで上昇気流が発生しやすい。
・熱帯収束帯に向けて北東からの湿った空気が入り込むため、雨が降りやすい。
からです。