古典的には、原子核のまわりの電子はどんなエネルギー値も取りうるけれど、量子だから、決まったエネルギー値しかとりません。その関係を、軌道運動の考え方を取り入れて説明しているのが「ボーアの量子条件」です。
ただし関係式としては合っていても、物理的な説明は「こじつけ」と思っていいです。
ここから先は、高校物理の範囲を越えてしまうのですが。
「電子がエネルギー失って落ちる」ことについて。
古典電磁気学では、電子が原子核のまわりを軌道運動していると、電磁波を放射しながら徐々に原子核へと落ちていきます。この過程で、どんなエネルギー値も取りえます。
ただし量子電磁気学でも、電子は原子核の方へと落ちていきます。ボーアの式の、n のより小さな方へと、階段を降りるようにポンポンと不連続に落ちていきます。
必ずしも1段ずつ落ちるわけではなく、1度に2段分落ちることもあれば、3段分落ちることもあります。ただし n=0 にはならず、どこかで必ず止まります。
そうやって落ちる時に、単一の波長の電磁波(光子)を放射します。宇宙によく赤っぽい星雲があるのですが、これは水素原子の電子が n=2 から n=1 へと落ちる時に、赤い光 (波長 656.3 nm) を放射するからです。
既に他の方が説明しているように、重力で電子軌道が変わることはありません。
が、外からの電場や磁場で軌道が変わることがあります。シュタルク効果とか、ゼーマン効果とかいう名前がついてます。