特に主人公を指しての「許されざる者」かと。
かつては残虐非道。
逃げる者を背中から撃ち殺すような卑劣漢。
それが、愛する者が出来た。守るべき者も得た。だから俺は変われた。けっしてかつての自分を表立たせはしない。俺は昔の俺じゃないんだ。
けれど、かつての自分は自分が思うほどに簡単には自分の中から消えてはくれなかった。事が起これば、理由はどうあれ、決別したはずの自分(本性)があらわし、その時の自分で暴力的に物事をねじ伏せようとする。
人間はそう簡単に性根は入れ替わらない。
最低最悪な奴なら、どんだけ取り繕い、大人しくしていても、何かのキッカケでその最低最悪の側面がひょいと顔を出す。
何を思い、どう繕おうと、最初に形作られた性格は「隠せても」「消せない」。
その許されざる行為は「隠せても」「消せない」
だから彼(マニー)は、「許されざる者」なんです。
もちろん悪徳保安官が町を我が物顔で力により支配していたり、女性の顔に傷を負わせる粗暴な男の行為の数々も許されるようなことではないけれど、主人公に対する描き込みや掘り下げのような描写はなく、辺り一辺倒な悪役にも見えるので、主人公が背負う「業」のそれに比べたら、周りのキャラの「許されざる度」の比重は低いと思うから。
広くとらえれば男全員に当てはまるけど、私にはピンポイントで主人公を指してのことだろうと思えたし、以上のような解釈です。