精霊や聖霊については説明が曖昧な部分が多く、特に大聖霊はその全容が明かされることなく完結したためはっきりとした答えを申し上げることは出来ません。
少なくとも、大聖霊が複数存在するという説明は作中にはありません。
では、始原、原初が大聖霊を七分割した存在かどうかについてですが、
仮にそうだとすると、彼ら以外に光の精霊、闇の精霊、天使族、悪魔族が存在していることの辻褄が合わないため、
よって大聖霊が七分割されたのではなく、大聖霊から別たれるように七つの巨大な存在が創造された(誕生した)、と考える方が自然です。
実際に始原の場合は、『光の大聖霊を作り変えた』という説明ではなく、あくまでも『光の大聖霊から創造された』という書き方となっており、
一方の原初は特に分かりやすく、『闇の大聖霊から派生した』と、どちらにしても完全に置き換えられた存在ではないことが分かります。
また、小説17巻でとある人物が、遥か昔の世界の状況を語った際において、『当時は既に、各属性の大聖霊から精霊達が分離して、四大元素“も”地上を満たしていた』という、大聖霊から精霊が自然と分離した過去を明かしています。
これに倣えば、今なお各属性の大聖霊というのは健在であり、新たな精霊というのは、“大精霊”から精霊が生まれるという小説4巻の説明よろしく、大聖霊から分離するようにして誕生していると想像できます。
なお、時の“大精霊”という存在はかつて精霊の棲家を訪れたクロエの下に現れた精霊モドキに対してラミリスが述べて以降、特に深掘りはなく、よってクロエと時の大精霊、もとい時の大聖霊の関係は上記の『原初と始原と大聖霊』の関係性よりも情報がなく、一切不明としか言いようがありません。