記憶障害のない認知症はありますか?

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2026-03-22 16:20

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一般的に「認知症=物忘れ」というイメージが強いため、そう感じられるのはもっともですが、現代の医学的診断基準(DSM-5など)においては、「記憶障害(物忘れ)が必須条件ではない」というのが正解です。



理由は以下の2点です。



1. 診断基準の変化



かつての定義では記憶障害が必須とされることもありましたが、現在の国際的な診断基準では、記憶以外の認知機能(注意、実行機能、学習、言語、知覚運動、社会的認知など)のうち、1つ以上の領域で著しい低下があれば診断の対象となります。つまり、「記憶力は保たれているが、他の脳機能が壊れている」状態も認知症に含まれます。



2. 「記憶障害のない」認知症の実例



実際に、初期段階では記憶障害がほとんど目立たない認知症が存在します。



--前頭側頭型認知症 (FTD)



記憶力は良好なままですが、性格が激変したり(万引きなどの反社会的な行動、抑制が効かない)、言葉の意味がわからなくなったりする症状から始まります。



--レビー小体型認知症 (DLB)



初期には記憶障害よりも、「幻視(いないはずの人や虫が見える)」や「パーキンソン症状(手足の震え)」、注意力の変動などが目立つ場合があります。



--後部皮質萎縮症 (PCA)



視力は良いのに物がどこにあるか掴めない、文字が読めないといった「視覚認知」の障害から始まり、初期には記憶や判断力は保たれていることが多いです。



したがって、引用された「記憶障害のない認知症はありますか?」という質問は、医学的に見て誤りではなく、むしろ早期発見のために重要な視点を含んだ質問と言えます。

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